マングローブでCO2削減 瀬戸内町 増殖に向け種植え

2022年07月06日

メヒルギの種植えを体験する参加者=5日、鹿児島県瀬戸内町古仁屋

鹿児島県瀬戸内町古仁屋に今年2月オープンしたコワーキング施設「すこやか福祉センター『HUB』」と瀬戸内町は5日、町内のマングローブ増殖に向けメヒルギを鉢に植え付ける作業を行った。働きながら余暇を楽しむワーケーション体験の一環で、町が招へいした県外メディア3社8人が参加。施設での鉢植え作業を通して、環境保全への関心を高めた。

 

瀬戸内町は2050年までに二酸化炭素(CO2)の排出量ゼロを目指しており、メヒルギの植栽はCO2の吸収率の高いマングローブの形成に向けた取り組み。

 

5日の作業に参加したのは、HUBを拠点としたワーケーション体験のために来町していた東京と福岡のメディア関係者。小名瀬のマングローブ群を視察した後、HUBのテラスで、事前に採取したメヒルギの種約30本を中間育成のため鉢に植え付けた。

 

町内での植林は11月を目指しており、東京から訪れた講談社の舩川輝樹編集次長は「マングローブの種は見たことがなく、このように植えられて育っていくことを知り貴重な経験になった」と感想を語った。

 

HUBは町内外の人が仕事や打ち合わせで共同利用できる拠点施設。利用者が地域住民と交流し、事業を創出していくことが目的。

 

運営するブルー・スクール・デザイン社(河本雄太代表、瀬戸内町清水)は「HUBは瀬戸内町の豊かな自然を肌で感じながら仕事ができる環境。利用者とともに町が目指すゼロカーボンシティに取り組んでいきたい」と話した。