多くの親子連れでにぎわう 世界自然遺産登録1周年催し 奄美市住用町

2022年07月27日

世界自然遺産

奄美の自然について劇を披露した阿室小の児童ら=26日、奄美市住用町の黒潮の森マングローブパーク

奄美・沖縄の世界自然遺産登録1周年を記念したイベント「守ろう!繋ごう!ま~じん(一緒に)学ぼう!」が26日、奄美市住用町の黒潮の森マングローブパーク敷地内で開かれた。同日オープンした観光拠点施設「奄美大島世界遺産センター」の見学に訪れた親子連れなど、約1千人が来場。奄美の自然に関するさまざまな催し物や音楽ライブステージで会場はにぎわった。

 

イベントは奄美高校郷土芸能部による「朝花節」で開幕。生徒らは活気あふれる島唄や八月踊りで観客を魅了した。クイズコーナーでは、奄美の自然や生き物に関する問題が出題された。会場の子どもたちが挑戦し、正解者には記念品が贈られた。

 

小学生による環境文化発表もあり、宇検村立阿室小学校の児童12人が自然環境に関する劇を披露。児童、先生、野生生物の3役に分かれ、奄美の自然の良さやこれからの課題について語り合った。最後は全員で「みんなで奄美をもっともっと素晴らしく誇らしい島にしていきましょう」と観客に呼び掛けた。

 

先生役を務めた同校4年の宮原怜さん(9)は「緊張はしなかった。自然の大切さを皆に伝えられたのでよかった」と話した。

 

後半は地元ミュージシャンによる音楽ライブステージ。歌手の元ちとせさんなどが出演して会場を盛り上げた。キッチンカーや飲食ブースも設置され、来場者らは夏のお祭り気分を楽しんだ。

 

同市住用町の祖母を訪ねて大阪府から家族と来島している濱口よしのさん(9)は「海でウミガメを見た。こんなに近くに来るんだと思った」と奄美の自然を満喫した様子。母親の美也子さん(42)は「3年ぶりの奄美大島。イベントもアットホームな雰囲気で楽しい」と笑顔で話した。