壁の穴からひょっこり アマミイシカワガエル 奄美市名瀬

2022年09月29日

 「日本一美しいカエル」とも言われる奄美大島固有の絶滅危惧種、アマミイシカワガエルが、奄美市名瀬の奄美カントリークラブに姿を現わすようになり、話題を呼んでいる。撮影した常連客によると、決まって朝、練習場の擁壁の同じ穴から顔を出しているという=写真。

 

アマミイシカワガエルは体長10㌢前後まで成長する大型のカエル。背面の体色は鮮やかな緑で褐色の斑紋があり、コケなどに紛れやすい。山林の渓流周辺に生息し主に夜行性。生息環境悪化による個体数減少が懸念され、国や県は保護対象の希少種としている。

 

同クラブをよく利用する同市名瀬の栄真路さん(52)は今年7月以降、練習場「打ちっ放し」近くで擁壁の水抜き穴に出入りするカエルを見掛けるという。栄さんは「初めて見た時は感動したが、住み着いているようでよく会う。今では顔なじみ」と笑った。