宇検村で夜間パトロール 環境省など

2019年07月26日

宇検村の林道で盗掘防止パトロールをする環境省の職員ら=24日、宇検村(環境省提供)

宇検村の林道で盗掘防止パトロールをする環境省の職員ら=24日、宇検村(環境省提供)

 夏休みに入り、奄美大島で希少な動植物の盗掘・盗採の監視体制を強化しようと、環境省と島内5市町村でつくる奄美大島自然保護協議会は24日、宇検村の林道で夜間合同パトロールを行った。この日は不審者や車両は確認されなかったが、今後もパトロールを継続する。

 同日は午後7時から、同省奄美群島国立公園管理事務所の職員2人と、宇検村の職員2人の計4人が宇検村の林道をパトロール。車両1台で2時間半、山間部を巡回した。不審者や違法トラップは確認されなかった。

 同島では毎年夏、昆虫採集で希少な昆虫類が狙われるリスクが高まる。特に5市町村で保護指定されているアマミマルバネクワガタ、アマミシカクワガタ、アマミミヤマクワガタなどが狙われやすいという。

 奄美大島自然保護協議会などが平日の日中にパトロールを行っている。同事務所の千葉康人世界自然遺産調整専門官は「今月からルート巡視の機会を増やしており、今後も引き続き警戒を続けたい」と話している。