ニューヨークに”奄美の風” 出身者ら、島唄・六調でPR ジャパンパレード

2023年05月18日

芸能・文化

島唄や六調を披露して奄美をPRした奄美勢の参加者ら=13日、ニューヨーク(提供写真)

米ニューヨークのマンハッタンで現地時間の13日、日米友好イベント「ジャパンパレード」が開かれ、ニューヨーク奄美会(榮秀吉会長)が奄美代表として出演した。参加者らは大島紬に身を包み、世界自然遺産の島々をPR。島唄や六調でニューヨークに”奄美の風”を吹かせた。

 

同イベントは昨年に続き2回目。第1回は、1860年に日本の使節団が初めてニューヨークを訪れてから160周年の節目となる2020年に計画されていたが、新型コロナウイルスの影響で延期となった。パレードは日本の文化を紹介することを目的としている。

 

今年は各都道府県の代表など約100団体が参加。奄美勢の参加は初めてで、奄美群島広域事務組合の助成などを得て約1年間かけて準備を進めた。パレードは米国在住のニューヨーク奄美会メンバーに日本在住の関係者などが加わり、総勢30人ほどで出演。法被や大島紬姿でチヂン(太鼓)を鳴らして手踊りをしながら練り歩いた。島唄と六調も披露し、躍動感あふれる奄美の響きで会場を盛り上げた。

 

榮会長(47)は「復帰70年の節目に、世界遺産の奄美群島をニューヨークから世界に発信できてうれしい。前例のないことだったが、みんなで成功させることができた。来年もぜひ参加したい」と熱意を語った。

 

パレード前日の12日には奄美関係者が集う前夜祭「Amami Night」も開催。奄美出身者やゆかりの人々が交流を広げた。