集落主催で黒糖作り 住民と子どもら40人参加 伊仙町・東伊仙東

2023年05月17日

地域

黒糖作りに挑戦する児童ら=14日、東伊仙東公民館

【徳之島総局】伊仙町の東伊仙東集落が主催する黒糖作り体験が14日、東伊仙東公民館であった。近隣住民と子どもたち約40人が参加。昔ながらの製法で手作りの黒糖を作って懐かしい味を楽しんだ。

 

同集落(約150世帯、約280人)では十五夜敬老祭りなどの集落行事を例年開催していたが新型コロナウイルス感染拡大の影響で中断が続いた。黒糖作りはイベントが減少した子どもたちのために開催した。

 

原料は区長の竹園温師さん(69)と有志で準備。竹園さんの畑で育ったサトウキビ約200キロを収穫し、同町面縄の県農業開発総合センター徳之島支場で搾汁して用意した。

 

子どもたちの体験のために製糖作業ではガスを用いずにまきをくべてサトウキビの汁を煮詰めた。子どもたちは立ち上る煙に顔をしかめながらも釜の中の汁が焦げ付かないようにさおでかき混ぜる作業を体験。出来たての黒糖を味見しながら黒糖が完成するまでの工程を学んだ。

 

黒糖作りに参加した牧太晴君(伊仙小3年)は「サトウキビは見慣れているけど黒糖作りは初めて。出来たての黒糖はおいしかった」と話した。

 

同地区では今年、4年ぶりに十五夜敬老祭りを開催する予定という。竹園さんは「黒糖作りは初の試みだったが地域の高齢者にも『懐かしい』と好評。今後も地域を挙げてイベントを開催していきたい」と意欲を語った。