井之川夏目踊り保存会を表彰 23年度県文化財功労者表彰式 県教委

2023年11月11日

芸能・文化

地頭所恵教育長から表彰状を受け取る井之川夏目踊り保存会の町田進さん(左)=10日、鹿児島市の県庁

地域での文化財保護に功績のあった個人や団体を表彰する2023年度県文化財功労者の表彰式が10日、鹿児島市の県庁であった。今年度は徳之島町の「井之川夏目踊り保存会」(保和廣会長、28人)など4個人2団体が表彰を受けた

 

井之川夏目踊りは徳之島町井之川で行われている伝統芸能。2001年に県の無形民俗文化財に指定された。

 

継承に取り組んでいる「井之川夏目踊り保存会」は1976年に結成。2015年度には鹿児島県で開催された国民文化祭に出演し、2022年度には九州地区民俗芸能大会に県代表として参加した。

 

表彰式には保存会結成時から携わってきた前会長の町田進さん(76)が出席。町田さんは「こういう文化芸能は島の祖先の魂の遺産。それを伝えることは現代に生きるわれわれにとっての義務。昔の豊かな祖先の魂を、子どもたちにも引き継いでいってほしい」と受章の喜びを語った。

 

その他の受章者は以下の通り(敬称略)。

▽大囿(おおぞの)美智男(元さつま町文化財保護審議会委員)▽鈴木廣志(現鹿児島県文化財保護審議会委員)▽帖佐秀人(元日置市文化財保護審議会会長、現委員)▽三枝俊博(現末吉流鏑馬保存会会長)▽波留区南方神社神舞保存会(阿久根市)