奄美を写す写真展始まる 田中一村記念美術館

2022年05月22日

芸能・文化

楽しげに作品を眺める来場者=21日、奄美市笠利町

全国公募「第1回奄美を写す写真展」が21日、奄美市笠利町の県奄美パーク・田中一村記念美術館で始まった。自然や文化、暮らしなど、それぞれの感性で多彩に表現された「奄美」の写真144点を展示している。観覧無料。6月5日まで。

 

写真展は奄美・沖縄の世界自然遺産登録を受け、奄美の自然・生活・行事などをテーマとした写真展を通して地元の文化振興や観光発展につなげる目的。県外の9人を含め78人から計211点が寄せられ、入賞作5点、入選作139点を選出した。

 

展示作品は伝統行事の一場面や、身近な動植物、色鮮やかな風景、生活の一部を切り取った素朴な人物写真などさまざま。来場者は友人や家族らと感想を語り合いながら、思い思いに作品を鑑賞していた。

 

旅行で奄美大島を訪れていた茨城県の飯田よね子さん(76)は「田中一村の絵でしか見たことのなかったアダンの写真が印象的だった。星や植物などの写真もきれい。滞在中に実物を見たい」と笑顔で話した。

 

写真展は休館日の6月1日を除く15日間で、時間は午前9時~午後6時。問い合わせ先は電話0997(55)2635田中一村記念美術館。