学力向上へ「学士村塾」開講 児童生徒160人が受講 徳之島町

2022年05月22日

子ども・教育

徳之島町内の小中学生を対象とした「学士村塾」(町教育委員会主催)の開講式が21日、町生涯学習センターであった。今年度の受講生は延べ160人で、開講式には同町亀津中区の児童生徒と保護者ら約100人が参加。児童代表2人が「先人の生き方に学び、勉学に励む」などとする塾生憲章を読み上げ、学力の向上を誓った。

 

「天井の梁(はり)が映るほど薄いおかゆをすすってでも子どもの教育に力を入れた」という意味の「ヤンキチシキバン」の教育風土と、学士村の再興を掲げて2009年度から続く取り組み。町内7地区の公民館や学校施設を活用し、町職員などの有志が指導する。夏休みと冬休みを除き、来年3月まで第2土曜日を除く土曜日に実施する。

 

開講当初は自主学習が主だったが、19年度から学習に漢字検定、算数・数学検定などの各種検定を取り入れ、今年度はタブレット端末を使ったアプリ学習も新たに導入する。

 

今年度初めて受講する前田笑舞さん(亀津小1年)は「お姉ちゃんと一緒だから安心。1年間勉強を頑張りたい」と笑顔。姉の凛花さん(同3年)は「昨年は検定も合格できた。今年は数検9級の合格を目指したい」と目標を掲げた。

 

開講式には福宏人教育長と高岡秀規町長がビデオメッセージを寄せ、「学びは君たちが将来を切り開くために重要」(福教育長)、「グローバルに活躍できる大人になれるように基礎学力と心を磨いて」(高岡町長)と、それぞれ子どもたちを激励した。