息の合った音色響く かごしま総文イメージソングも披露 大島高校吹奏楽部定演

2023年05月22日

芸能・文化

定期演奏会で、息の合った音色を会場に響かせた大島高校吹奏楽部=21日、奄美市名瀬

県立大島高校吹奏楽部(有村恵顧問、部員30人)の第23回定期演奏会が21日、奄美市名瀬の奄美文化センターであった。コロナ禍以降初めて人数制限を行わず実施。部員たちは軽妙な司会を挟みながら、クラシックからポップスまで幅広い演目を披露。会場を訪れた多くの聴衆を楽しませた。

 

プログラムは2部構成。1部では全日本吹奏楽コンクールの課題曲「ポロネーズとアリア~吹奏楽のために~」などを演奏し、重厚感のある音色を会場に響かせた。

 

休憩を挟んだ2部では制服姿から一転し、色とりどりの衣装に身を包んだ部員たち。会場の手拍子に合わせて聴きなじみのあるポップスのメドレーなどを演奏した。同校3年の上原奈々さんが作曲した第47回全国高校総合文化祭(2023かごしま総文)のイメージソング「にじいろの結晶」も披露された。

 

終盤では合唱を歌い、「ハウルの動く城」とロックのメドレーでフィナーレを飾った。

龍郷町から訪れた有田好塚さん(71)は「とにかく最高。『にじいろの結晶』は動画を撮ったので、知人の大高OBに送る。大会も頑張ってほしい」と激励した。

 

部長の渡邉美優さん(3年)は「定期演奏会に割ける時間が少なかった分、不安もあったが(観客から)手拍子や拍手をもらい、笑顔で帰っていただけてうれしい。部員の表情も明るく、楽しんで演奏できた」と話した。

 

この日会場ロビーでは、「大高芸術祭」も実施。書道部と美術部が作品を掲示し、茶道部が呈茶で来場者をもてなした。