認知症の人 支える輪広がれ 支援者の会「まーじんま」が総会 第10回、奄美市名瀬

2023年05月23日

地域

「まーじんま」の総会で世話人を紹介する勇寛和代表世話人(右)=20日、奄美市名瀬のAiAiひろば

奄美市認知症の人と家族と支援者の会「まーじんま」(勇寛和代表世話人)の第10回総会が20日、奄美市名瀬のAiAiひろばであった。新型コロナウイルスの影響で3年間開催されず、4年ぶりの対面開催。会員や関係者ら約30人が集まり、認知症と難聴の関わりを学ぶ講話を聞いたり、歌や意見交換会で交流を深めた。

 

「まーじんま」は2014年に設立。認知症の人と、介護する家族、それを支える支援者で組織され、現在会員は33人。毎月1回、AiAiひろばで体験を語り合う「まーじんまカフェ」を開き、よりよい介護を目指している。

 

総会では2022年度の活動実績や決算会計などが承認され、世話人となった7人を紹介。勇代表世話人は「いいアドバイスはできなくても、話を聞くことはできる。そういう人を増やしていきたい」と語った。

 

世話人の屋ます江さんが「ヒヤリングフレイル~難聴と認知症の関係性」と題して講話した。高齢化に伴い進行する加齢性難聴は認知症と勘違いされやすく、自覚も難しいと話し、「大きな声を出せばいいわけではない。その人に合った支援方法を見つけていってほしい」と呼び掛けた。