指宿さん、成青年部優勝 民謡民舞九州大会

民謡民舞九州地区大会（日本民謡協会九州地区大会実行委員会、日本民謡協会など共催）が２、３の両日、熊本県人吉パレスセンターであった。２日間合わせて３８０人が出場。島唄の唄者、指宿桃子さん（３１）＝伊仙町＝が梅宴成青年部（１５～４５歳）で優勝した。各部の優勝者で競う総理大臣杯争奪戦は準優勝だった。

 

大会には地元・熊本の「おてもやん」「牛深ハンヤ節」や「日向木挽唄」（宮崎県）の歌い手などが出場した。指宿さん２日、梅宴成青年の部に出場した。「梅宴」は三味線伴奏で歌う部門。指宿さんは得意の「むちゃ加那」を披露した。伸びやかで哀感たっぷりな歌声は審査員の高い評価を受けて見事、優勝した。

 

３日は各部門の優勝者で競う総理大臣杯争奪戦（九州地区予選）に出場した。優勝すると来年秋の全国大会内閣総理大臣杯に出場できる。「梅宴」「竹韻」（尺八伴奏）の各部を勝ち抜いた１０人が出場。指宿さんはここでも「むちゃ加那」を歌い、準優勝を果たした。

 

「むちゃ加那」は指宿さんが全国民謡民舞少年少女全国大会に初めて出場したときに歌った曲。亡き安田宝英さんの指導を受けて一生懸命練習した思い入れの深い曲でもある。指宿さんは「集中して充実した時間だった。憧れの内閣杯出場にはあと一歩届かなかったが、大きな励みになった」と話した。