管楽器の美しい調べ 奄美市で「ハルモニームジーク」 市民交流センター

2022年11月26日

芸能・文化

演奏家や学生が美しい音色を響かせた管楽コンサート=23日、奄美市名瀬

管楽8重奏のコンサート「Harmoniemusik(ハルモニームジーク)in Amami」(YY室内楽研究会主催)が23日、奄美市名瀬の市民交流センターマチナカホールであった。奄美にゆかりのある演奏家や音楽を専攻する学生など9人が出演。約130人が来場し、管楽器の軽やかで美しい調べに耳を傾けた。

 

コンサートは文化庁が実施する、新型コロナウイルス禍からの文化芸術活動の再興支援事業「AFF2」の助成を受けて開催。出演者はオーボエ、ホルン、ファゴット、クラリネットの4種類の楽器で計5演目を披露した。

 

フンメルの「パルティータ 変ホ長調」で開幕。奄美民謡メドレーもあり、島唄5曲を情緒豊かに演奏した。後半はモーツァルトの「フィガロの結婚」「セレナード第12番 ハ短調」を美しく奏でた。

 

大島高校の吹奏楽部でバリトンサックスを担当しているという山田萌桃さん(16)は「一人一人の音色がとてもきれいで、楽器同士の調和や間の取り方などが勉強になった」と感想を話した。

 

コンサートでファゴットを演奏した鹿児島国際大学音楽学科4年の柳田竜志さん(22)は龍郷町出身。「尊敬する先生方や仲間たちと地元で演奏できて光栄。良い舞台になったと思う」と笑顔を見せた。

 

同研究会代表でクラリネット奏者の横田揺子さん(48)は「新しくできた(市民交流センターの)ホールで演奏するのは初めて。人数もちょうど良く、聞きやすかったのでは。奄美では吹奏楽が盛んだと聞くので、音色などのイメージにつなげてくれれば」と語った。