さらなる繁栄と発展へ 与論町と国頭村が姉妹都市盟約

2022年11月25日

政治・行政

町旗・村旗の交換後、記念撮影する与論町の山町長(右から2人目)と国頭村の知花村長(同3人目)ら=21日、与論町

与論町と沖縄・国頭村の姉妹都市盟約調印式が21日、与論町役場議会議場であった。山元宗与論町長、知花靖国頭村長をはじめ両町村の関係者が出席。沖縄の日本復帰50周年の節目を機に、両地域のさらなる繁栄と発展を願った。

 

両町村は昔から交流、交易があり、国頭村からは木材やまき、与論町からは牛や豚などの家畜をそれぞれ提供し、互いの生活を支えてきた。

 

奄美群島の日本復帰後、沖縄は与論町との間の北緯27度線で日本と分断。同町と国頭村が沖縄の復帰運動の場となり、海上集会やかがり火大会などを共に行った。

 

1972年の沖縄日本復帰以降も、両町村は産業やイベントなどさまざまな分野で交流を継続。2022年は沖縄復帰50周年の節目に当たり、記念事業を共同開催するとともに、姉妹都市盟約に向けた話し合いを進めてきた。

 

調印式で、山町長は「国頭村とは昔から切っても切れない関係。私たち与論町民は沖縄を親の島、父の島と慕ってきた。今回を契機とし、世界自然遺産となったやんばるの森(沖縄)と与論の青い海との共生を通してより深くつながり、交流を深めていくことを願う」とあいさつ。

 

知花村長は「これまで与論町と国頭村は文化、教育、産業とさまざまな交流を重ねてきた。両町村の末永い交流が続くとともに、後世に歴史を伝えていきたい」と述べた。

 

盟約書の署名を交わした後、両町村は記念品と町旗・村旗を交換。今後は、両町村で取り組んでいる自然体験学習、各種団体のスポーツや観光イベントを通した交流活動などを検討している。