花飾りの華やかさ競う 加計呂麻・西阿室集落の「テンテン」

2018年09月24日

芸能・文化

2地区で華やかさを競った西阿室集落伝統の踊り「テンテン」=23日、瀬戸内町

2地区で華やかさを競った西阿室集落伝統の踊り「テンテン」=23日、瀬戸内町

 瀬戸内町加計呂麻島の西阿室集落(祷昭哲区長、62世帯98人)の豊年祭は23日、同集落であり、集落伝統の踊り「テンテン」や奉納相撲で集落の繁栄を願った。

 

 テンテンは集落を流れる川を境に、里、金久両地区に分かれて踊り、毎年新調する花飾りの華やかさを競う。祷区長(70)によると、踊りが伝わった時期は定かではないが、数百年の歴史がある。先祖は飾りに本物の花を使っていたが、台風時期で花がなく、遠くまで花を探し歩くなど制作に苦労したという。

 

 今年も力士の振り出しの後、踊りを披露。歌三味線の伴奏に合わせ、まわし姿の青壮年が花飾り、着物姿の婦人会が力飯を持って、力強く、華やかに舞い、会場を盛り上げた。