貴重な考古資料展示 「きゅら島あまみの歴史と文化」 世界遺産、日本復帰70周年企画展 霧島市の上野原縄文の森

2023年05月17日

芸能・文化

奄美の島々での発掘調査成果が紹介されている企画展「きゅら島あまみの歴史と文化」=16日、霧島市の上野原縄文の森

【鹿児島総局】霧島市の県文化振興財団上野原縄文の森(前迫亮一園長)で、企画展「きゅら島あまみの歴史と文化」が開催されている。奄美の島々における旧石器時代から近現代までの発掘調査成果を紹介し、遺跡から出土した土器や貝製品といった貴重な考古資料を展示。企画展は7月2日まで。

 

奄美大島、徳之島の世界自然遺産登録と、今年の奄美群島日本復帰70周年を記念して企画。地元・奄美の博物館や教育委員会の協力も得て、4月22日に始まった。

 

展示内容は36の遺跡と考古資料169点、パネル137点。日本本土や大陸、琉球などとの交流・交易があったことを示唆する遺物がずらりと並ぶほか、奄美で昭和初期まで使われていた丸木舟や昆虫など希少な生き物も紹介している。

 

上野原縄文の森の永濵功治事業課長は「県本土で初めて展示するものもある。奄美の歴史や文化について知ってもらうきっかけになればうれしい。ぜひ多くの人に来ていただきたい」と話した。

 

6月3日は午前10時から企画展講演会を予定。講師は埋蔵文化財調査センターの川口雅之調査第二係長。定員80人で資料代100円(別途展示館利用料金必要)。問い合わせは電話0995(48)5701上野原縄文の森へ。