「もっと方言学びたい」 シマ唄・シマゆみた発表会 喜界町
2025年02月13日
子ども・教育

約150人が来場した喜界町シマ唄・シマゆみた発表会=8日、喜界町
2024度の喜界町シマ唄・シマゆみた発表会が8日、同町の喜界中学校体育館であった。大島地区文化協会連絡協議会が提唱する18日の「方言の日」活動の一環で、島の文化や方言継承の意識醸成などを目的に町教育委員会が毎年開催。土曜授業を活用しての発表会で町内の児童生徒らが「シマ唄」や島の方言「シマゆみた」による劇など、練習を重ねた成果を披露した。
発表会は町内の児童生徒による「シマ唄部門」と「シマゆみた特別企画部門」、一般参加者による「シマ唄・シマゆみた部門」の3部門があり、地域住民ら約150人が来場。一般参加の「チームゆみたもり」による創作狂言「ひなた山」は方言の語り口と狂言の所作の面白みが加わり、会場を大いに沸かせた。
喜界中の藤原隆哉校長は「日ごろの成果が発揮され、聞いている側も心が温まる発表だった。地域文化の奥深さを感じた」と講評。
方言劇『ムチャカナ物語』に父親役で出演した喜界中1年生の乾晴一さん(13)は「(島の方言を)自分たちの世代でつないでいくためにも、演劇は良いと思う。方言は絶対に残した方が良い。本を読み、もっと深く調べて知りたいと思った」と話した。益彩心さん(同)も「もっと方言を学び、おばあちゃんたちとたくさんおしゃべりがしたい。劇を通じ初めて知る言葉も多かった。ムチャカナのお墓に行き、この話の内容を知った。いじめに関することだったので、(いじめが)あったらなくしていきたいなと思った」と語った。