芝山町ってどんな町? 親子で友好都市訪問へ 奄美―成田就航10年

2025年01月12日

子ども・教育

奄美―成田路線就航10周年記念事業交流ツアーの参加者たち=11日、奄美市笠利町の奄美空港

奄美市内の小学5、6年生とその保護者が、同市と友好都市協定を結ぶ千葉県芝山町を訪れて現地芸能や観光を楽しむ交流ツアーが11日、始まった。参加者は2泊3日で同町と成田市を訪問。自然豊かで古墳などの文化財が残る町の魅力を体感しながら、親子や参加者同士の親睦を深める。

 

芝山町は成田空港の立地自治体の一つ。奄美市は昨年7月、成田空港と奄美空港を結ぶ路線が就航10周年を迎えたことから、交流拡大などを目的に同町と「空港で結ぶ友好都市」協定を締結した。ツアーは記念事業の一環で奄美市が主催し、1人当たりの費用8万5千円のうち、8万円を市が助成。市紬観光課によると120組から応募があり、抽選で選ばれた15組30人がツアーに参加した。

 

参加者らは11日、Peach Aviation(ピーチ アビエーション)の運航便で奄美空港を出発し、芝山古墳・はにわ博物館や航空科学博物館などを訪問。芝山町役場で開かれた交流会では、同町白桝発祥の「白桝粉屋(しらますこなや)踊り」(千葉県指定無形民俗文化財)が披露された。12日はテーマパークでの職場体験などを予定しており、13日に帰島する。

 

伊津部小学校6年生の林優妃さん(12)は「客室乗務員に憧れており機内や成田空港、博物館を訪れるのが楽しみ。将来の夢に一歩近づけるかなとわくわくしている」と期待いっぱいの様子。母親の香織さん(40)も「2人旅行は初めて」と笑顔で話した。大川小学校5年生の金城良晴君(10)は「とにかく全部が楽しみ」。母親のよしのさん(47)も「親子で旅行できることがうれしく、他のご家族との交流も楽しみ」と話した。

 

紬観光課の赤崎広和課長は「パイロットの職場体験など、島内ではなかなかできない経験を楽しんでもらえるよう、同町や旅行会社と企画した。町の魅力を感じてもらえたら」と語った。