この木どんな木? 森林・林業学習を受講 樹名板作りなど体験 徳之島町・亀徳小

2022年06月15日

子ども・教育

上敷領さん(写真左)の説明に耳を傾ける児童ら=13日、亀徳小

【徳之島総局】県大島支庁農林水産部林務水産課による森林・林業体験学習が13日、徳之島町の亀徳小学校(越間むつみ校長、児童129人)であった。3年生18人が受講。学校敷地内にある樹木18種類の名前や特徴などを学んだ後、樹名を記す樹名板作りなどを体験した。

 

同学習は、森林の役割や大切さ、生物多様性や林業の重要性などへの理解促進のため県が実施している森林環境教育推進授業の一環。県内の小中学校が対象で、今年度は県内16校で実施。大島地区では亀徳小が選ばれた。自然観察や木工体験などの機会を計3回設ける。

 

同日は同課の上敷領芳宏さんが講師を務め、児童らにアカギ、デイゴ、ガジュマルなどの樹木の名前や特徴を紹介。学校敷地内には果実が食べられるシマグワやスモモ、バンシロウなどのほか、正月飾りに使われるヒメユズリハ、大島紬の染色に使われるシャリンバイなど、人々が利用する樹木も植えられていることを学んだ。

 

児童らは体育館に移動して学んだことをおさらいするクイズにも挑戦。県内産木材のプレートをシーグラスや貝殻で飾り付けたオリジナルの樹名板も作った。樹名板は後日、校内の樹木に取り付ける。

 

受講した上田愛華さん(8)は「成長が早く、皮がはがれて赤く見えるからアカギということを聞いて面白いと思った。学校で普段見ている樹木のことを知れて楽しかった」と感想を話した。