アサギマダラの長旅見守る マーキング活動で生態学ぶ 龍郷小

2022年11月18日

子ども・教育

捕獲したアサギマダラを興味深そうに観察する児童=16日、龍郷町長雲峠

龍郷町立龍郷小学校(末松雅之校長、児童27人)の3、4年生9人は16日、学校周辺の林道でアサギマダラのマーキング活動を行った。児童らは約20匹の羽に捕獲場所や日付、記録者名などを書いて空に放ち、チョウの長旅を見守った。

 

アサギマダラは東アジアなどに生息し、季節に合わせて2千キロ以上を長距離移動すると言われている。同校では、環境学習の一環として2006年からマーキング活動に取り組んでおり、児童らがアサギマダラの生態や飛行ルートなどを学習。越冬のために本州から南下する11月初旬から中旬に毎年マーキングを行っている。

 

マーキングは学年ごとに3日間かけて実施し、この日が最終日。3、4年生の児童らは長雲峠の林道を2キロほど散策し、アサギマダラが蜜を好むキク科のヤマヒヨドリバナ周辺などを注意深く探した。

 

児童らは捕獲したアサギマダラを興味深そうに観察し、羽に油性ペンで日付や番号を記録。3日間で130匹以上のチョウにマーキングした。

 

長野県でマーキングされたチョウを再捕獲した正親一之助君(3年)は「何千キロも飛ぶことにびっくり。捕まえてマーキングするのが楽しかった。今度は台湾に飛んで行ってほしい」と話した。