エコな車づくりに理解深める やけうちっ子環境学習でEV乗車も 宇検村

2023年11月26日

子ども・教育

部品を観察して電気自動車の仕組みを学ぶ児童ら=25日、宇検村湯湾

宇検村の2023年度やけうちっ子環境学習「世界自然遺産博士講座」の第4回が25日、同村湯湾の元気の出る館であった。村内の児童や保護者ら21人が参加。日産自動車の社員4人が講師を務め、「クルマづくりにおける3R」と題して、環境への負荷を減らす工夫や電気自動車の仕組みなどを分かりやすく伝えた。

 

村教育委員会が主催。日産が全国の小学校などで展開する「日産わくわくエコスクール」を活用した。社会貢献活動の一環として、同社が2008年から取り組んでいる。

 

前半は、同社研究開発部門の佐藤雄亮さん(33)が講義。自動車生産に伴う環境課題を説明し、▽材料を無駄にしない部品の製造▽非常用電源としてのバッテリー再利用▽部品にマークを付けて回収・再資源化を促進─など、3R(リデュース・リユース・リサイクル)を意識したエコな工夫を紹介した。

 

後半、児童らは実際に電気自動車(EV)に触れて仕組みに理解を深めた。ペットボトルや衣類などをリサイクルして作られた部品も手に取って観察。軽自動車サイズのEV「サクラ」の乗車体験もあった。

 

田検小5年の久保聡祐君(11)は「電気自動車は速く走っても音が静かだった。車に触れてリサイクルのマークを探すのが楽しかった」と話した。