ミヘディロドー、がじゅまる… 子どもの言葉つなぎ歌作り体験 和泊小

2022年10月31日

子ども・教育

この日完成した歌を合唱する子どもたち=27日、和泊小

和泊町の和泊小学校(福元哲勇校長)で27日、5年生38人を対象とした歌作り体験授業があった。講師のシンガー・ソングライター野田かつひこさん(久留米市)が子どもたちと一緒に、「ミヘディロドー」(ありがとう)」「ガジュマルの木」など沖永良部島に関する言葉を使った歌を完成させて歌い、音楽の楽しさを伝えた。

 

文化庁の文化芸術による子どもの育成推進事業を活用した体験授業で、かごしま子ども芸術センター(鹿児島市)が同事業を受託。この日は午前から午後にかけて約3時間の授業時間を使って行われた。

 

午前は野田さんと子どもたちで学校周辺を散策。改めて感じた地域の良さや発見した事を言葉にし、カードに書いてテーマなどで分類した。昼食―昼休みの間に、野田さんがその言葉をつなぎ、最後の1小節だけ残して歌「ミヘディロドー沖永良部」を完成させた。

 

午後からの授業では、野田さんがその歌を披露した後、最後の1小節に合う言葉を子どもたちに考えてもらった。多数決で、歌詞は「追い込み漁もした」に決定。最後はみんなで合唱を楽しんだ。

 

参加した今榮陽向さん(10)は「自分が考えた言葉が使われ、楽しい感じの歌ができてうれしかった。より歌に興味を持った」と満足した様子だった。

 

野田さんは「島を思うすてきな心を教えてもらった。これからも歌い続け、島の人に届いたらうれしい」と話した。