本の魅力アピール 方言読み聞かせも 和泊町で読書フェスタ

2022年11月01日

地域

本の魅力アピール 方言読み聞かせも 和泊町で読書フェスタ

【沖永良部総局】第21回大島地区ふれあい読書フェスタ(県図書館協会奄美支部主催)は29日、和泊町中央公民館まなびぃほーるであった。島ムニ(沖永良部島の方言)朗読や読書ボランティアサークル「むんがたい」(同町)の事例発表、知名町在住の児童文学作家・長崎夏海さんの講演があり、本の魅力をアピールした。

読書活動の推進などを目的に開かれており、和泊町では12年ぶりの開催。奄美群島内の図書館、学校関係者や島内の親子連れなど50人余りが来場した。

同町の田中美保子さんは「塩一升の運(ましゅいっしゅーぬくれー)」を島ムニで朗読。共通語訳と二胡、三味線の伴奏が入り、来場者を物語の世界に引き込んだ。

「むんがたい」は事例発表で、町内小、中学校での読み聞かせをはじめ、デイサービス訪問、町有線テレビへの出演、会報発行など、多様な活動状況を報告した。折り紙シアターや絵本「おたのしみ じどうはんばいき」を参考にした実演で子どもたちを楽しませた。

長崎さんは「私たちのこころに、ことばは届く」と題して講演。「読書は自分との対話。答えはなく、自分が思ったように思い、感じ取ってほしい。表現することを楽しんでもらいたい」などと呼び掛けた。

後半はワークショップがあり、架空の世界「風の国」から▽言葉が届くとしたら▽届かなかったあの言葉は▽届けたい言葉│などを参加者に考えてもらった。

参加した塩入千咲さん(7)=内城小1年=は「自動販売機のお話が楽しかった。本は好きなので、たくさん読みたい」と話した。

 

【写真説明】よこ

沖永良部島方言による読み聞かせもあった「大島地区ふれあい読書フェスタ」=29日、和泊町