児童3人が仲間入り 与路小中に「海の子留学」9期生 瀬戸内町

2023年04月09日

子ども・教育

 

3人の留学生を迎え入れ、全校児童生徒6人で新年度がスタートした与路小中学校(同校提供)

瀬戸内町の与路小中学校(川井功作校長、児童生徒6人)に6日、「海の子留学」第9期生の児童3人が仲間入りした。始業式には留学生と保護者が出席し、在校生や職員らが温かく歓迎した。

 

海の子留学は、町教育委員会と大手化粧品メーカーのノエビア(本社兵庫県神戸市)が運営する里親方式の留学制度。2015年度にスタートし、毎年3~4人の児童生徒を受け入れてきた。留学生たちは1年間、同社が開設した「与路グリーンハウス」で里親と暮らし、地域住民とも交流する。

 

9期生は関東・関西出身の鳥越亜里抄さん(小学3年)、守山瑚々奈さん(同5年)、参河俊君(同6年)。始業式ではそれぞれ自己紹介をして与路島での生活に向けた意気込みを語った。式後は「友だちを迎える会」を行い、グラウンドゴルフで留学生と在校生らが仲を深めた。

 

守山さんは「きれいな海でシュノーケリングをしてみたい。グリーンハウスでの生活も楽しみ。共同生活を通して、相手を思いやる気持ちや他人の考えをしっかり聞けるようになりたい」と話した。母の奈緒美さん(39)は「豊かな自然と優しい島の方々に囲まれ、一人一人としっかり向き合ってもらえる学校生活はとても実りのあるものになると思う」と期待した。

 

ノエビアによる海の子留学は、地元出身の生徒2人が中学校を卒業する今年度で最後。来年度以降は、町が事業を引き継ぐ形で留学制度を維持するよう調整している。