塗り絵で大阪の高齢者と交流 下絵で元気を届ける 亀徳水泳SP少年団

2021年08月08日

子ども・教育

オンライン会議で紹介された徳之島の子どもが下絵を描いた塗り絵=31日、徳之島町役場

 【徳之島総局】塗り絵で日本各地の若者と高齢者を結ぶ「つながる、ぬりえ展」が7月31日、大阪市の天三おかげ館であった。奄美からは徳之島町の亀徳水泳スポーツ少年団がイベントに協力。団員が描いた下絵に介護老人福祉施設「八尾徳洲苑」(大阪府)などの高齢者が着色した作品が展示された。同日、徳之島町役場でオンライン交流会があり、参加した高齢者から「絵を見て元気が出た」「かわいらしい絵だから一生懸命色を塗った。楽しかった」などとお礼のメッセージが届いた。

 

 イベントは天神橋三丁目商店街振興組合が主催。「コロナ禍で外出、面会ができない」などの施設利用者の悩みに応えて実施した。同スポーツ少年団のほか、大阪市の小中学校、高校の生徒や、長崎県五島列島の小値賀島の子どもたちも下絵を描いて協力した。

下絵を提供した亀徳水泳スポーツ少年団(提供写真)

 

 団員が描いた下絵はクジラやウミガメ、アマミノクロウサギなど。オンライン交流会では作品を紹介しながら絵に関わった子どもとお年寄りが思いを伝え合った。徳之島の子どもたちは交流会には参加できなかったが、塗り絵を楽しんだ高齢者からは「素晴らしい塗り絵をありがとう。お勉強、スポーツを頑張って」と感謝の声が届けられた。

 

 イベントを紹介したのは大阪在住の奄美出身者だという。オンライン交流会に参加した徳之島町役場ふるさと納税担当の堀貴久さんは「後日報告したところスポーツ少年団の子どもたちも喜んでいた」と笑顔を見せ、「大阪は出身者も多く、ふるさと納税でも大変お世話になっている。今後もいろいろな形で交流を継続して徳之島をPRしたい」と語った。