大賞に松本さん(名音小2年)、久留君(鹿浦小6年) 12点入賞、作品展示も やせいのいきもの絵画展

2023年12月17日

子ども・教育

いきもの大賞に輝いた(左から)松本真愛さんの「アマミセイシカを見ているアカヒゲ」と、久留煌大君の「冬の訪れ」(奄美野生生物保護センター提供)

奄美群島の小中学生が対象の第24回「やせいのいきもの絵画展」の入賞作品が決まり、16日に大和村にある環境省奄美野生生物保護センターで表彰式があった。最高賞に当たる「いきもの大賞」には、名音小学校2年生の松本真愛(まな)さんと鹿浦小学校6年生の久留煌大君が輝いた。

 

絵画展は同センターと奄美自然体験活動推進協議会が共催し毎年実施。今年のテーマは「発見!季節を感じる奄美のいきもの」。群島内の12校から102点の応募があり、入賞作品12点が選ばれた。

 

表彰式には入賞した児童12人が出席。一人一人が作品の前でモチーフにした生き物やこだわったところなどを発表し、賞状と副賞を受け取った。

 

松本さんの作品は「アマミセイシカを見ているアカヒゲ」。オレンジ色の画用紙にかわいらしい見た目の鳥と花を描き、春の温かみを表現した。「アカヒゲの顔が黒いので、目を灰色っぽくして分かりやすく描いた」と工夫点を説明した。

 

久留君は「冬の訪れ」と題し、海の上を飛ぶサシバと潮を吹くクジラを上空から見下ろす構図で描いた。「飛行機に乗った時にサシバはこんな景色を見ているんだなと想像して絵にした。いろんな色を混ぜて羽の模様を表現した」と話した。

 

児童生徒の作品は来年1月末まで同センターに展示。2月中は入賞作品12点を奄美市住用町の奄美大島世界遺産センターに展示する。いずれも観覧無料。

 

大賞以外の入賞者は次の通り。(敬称略)

 

【あざやか賞】▽低学年の部 小川華鈴(大棚小2年)、重信承太郎(大和小2年)▽高学年の部 當礁太(名音小6年)、廣瀬羽奏(名柄小4年)

【ユニーク賞】▽低学年の部 佐藤心南(大和小3年)、保岡心瑛(阿室小2年)▽高学年の部 上米良心菜(阿室小4年)、枦山春守(大和小5年)

【審査員特別賞】上野百葉(名音小4年)、中山栄鉄(大和小5年)

伊集院幼大和村長から表彰状を受け取る入賞した児童=16日、同センター