子どもの創造性を育む居場所に デジタルベースMINE開所式 奄美市名瀬

2024年03月21日

子ども・教育

② デジタルベースMINEの開所を祝い、くす玉を割る出席者=20日、奄美市名瀬

子どもたちが最新テクノロジーに触れながら創造性を育む居場所「デジタルベースMINE(マイン)」の開所式が20日、奄美市名瀬の同所であった。名瀬のフリースクールMINE(林花穂代表)が運営し、林代表が館長を務める。式典には行政や教育、民間などから42人が出席。事業の概要説明や開所記念のくす玉割りがあり、出席者は3DプリンターやVRゴーグルなど、デジタル機器を備えた館内を見学した。21日から利用開始。

 

同施設は次世代を担う子どもたちの育成が目的。NPO法人

館内のデジタル機器を見学、体験する出席者=20日、奄美市名瀬

みんなのコード(東京都渋谷区)とクラウドファンディング事業などを行う会社READYFOR(東京都千代田区)が展開する「デジタルテクノロジーと子どもの居場所創造事業」の伴走支援を受け設置した。

 

同事業は09年1月1日以降の取引から10年以上取引のない「休眠預金」を活用した助成金事業。デジタルベースMINEへの支援期間は23年8月から、最長26年2月末までで、助成総額は約3784万円。

 

施設は名瀬の中心商店街にある既存の建物を利用し、面積は約270平方メートル。デスクトップパソコンとノートパソコン計8台、タブレット2台、3Dプリンター2台、VRゴーグル1台、音楽制作ソフト、動画編集ソフトなどを設置した。

 

開所式で林代表は「皆さまのお力をいただき、新しいスタートを切れたこと、団体はもとより、子どもたちにとって応援の声になる」とあいさつ。

 

来賓では、安田壮平奄美市長が「若い世代の方の新たな出会いや活力が見いだされることを願う」、奄美市通り会連合会の森幸一郎会長が「子どもたちが夢を追い求め、社会的自立を支援する場として輝き続けるよう応援していきたい」と述べ、開所を祝った。みんなのコードとREADYFORの社員も来島し、事業の概要を説明した。

 

デジタルベースMINEの対象年齢は10~18歳で、登録制。1日の定員は20人。利用無料。スタッフは5人。

 

開館時間は火、水、木曜日が午前10時~午後6時、土曜日は午後1時~同6時(長期休み期間は午後1時~同6時)。問い合わせは電話0997(57)1390、またはLINE=QRコード=から。