「咲八姫」を初出品 ドーハ国際園芸博覧会で展示 えらぶゆりブランド産地推進協

2024年03月21日

社会・経済 

2023年ドーハ国際園芸博覧会に展示されている沖永良部島産テッポウユリ「えらぶゆり」5品種(同博覧会日本国屋内出展事務局提供)

2023年10月2日からカタール・ドーハで開催されている国際園芸博覧会に、えらぶゆりブランド産地推進協議会が出品した沖永良部島産テッポウユリ「えらぶゆり」の切り花5品種が展示されている。八重咲きの県育成品種「咲八姫(さくやひめ)」を初出品。来場者の注目を集めている。

 

博覧会は国際規模で園芸振興を図ろうと1960年から世界各地で開催。今回は中東地域初の大規模開催で、砂漠化を抑制し、持続可能な環境を確立するための革新的な解決策について、参加者と来場者に奨励、情報提供することを目的としている。24年3月28日まで。

 

沖永良部花き専門農業協同組合によると、同博覧会への出品は22年のオランダ開催以来。今回は島内4人の農家が生産した咲八姫のほか、プチホルン、ピュアホルン、ひのもと、凛(りん)を出品した。日本の春の球根植物として今月12日から最終日まで展示される。

 

同博覧会日本国屋内出展事務局によると、18日までに行われた来場者による同5品種の人気投票では1002票中、咲八姫が273票で最も多くの票を集めた。

 

えらぶゆりブランド産地推進協議会長で、今回の博覧会にえらぶゆりを出品した東寿光会長(46)は「えらぶゆりの生産者、生産量とも減少している中、展覧会が多くの人にえらぶゆりの魅力を見直してもらう機会になれば」と話した。