池地小が団体特別賞 クルマのリサイクル作品コン

2022年04月15日

子ども・教育

団体特別賞を受賞した池地小の児童生徒ら=14日、瀬戸内町池地

瀬戸内町請島の池地小学校(新地哲郎校長、児童5人)はこのほど、公益財団法人自動車リサイクル促進センター(東京都港区、中村崇代表理事)が主催する第5回「クルマのリサイクル」作品コンクールの団体特別賞を受賞した。14日に同校で授賞式があり、児童代表に表彰状と副賞の図書カードが贈られた。

 

コンクールは児童らに日本の自動車産業や環境保全について理解を深めてもらうことが目的。全国の小学生を対象に2021年9月から22年2月にかけて標語とポスターを募集した。計7995点の作品が寄せられ、入賞作品60点、団体賞10校、団体特別賞3校が選ばれた。

 

同校では5年生の社会科の授業で自動車産業に関する単元を取り入れている。昨年度の2、3、5年生(現3、4、6年)が自動車リサイクルの周知や環境保全を訴えるポスターで応募。当時の全校児童数における応募者の割合が100%だったことから、表彰を受けた。

 

表彰式には児童らと同中学校の生徒が出席。同センターの公式キャラクター「自動車リサイクル博士」が児童生徒を出迎えた。表彰状を受け取った6年生の三ノ京楓花さん(11)は「まさか選ばれるとはとびっくりした。ポスターは見る人に伝わりやすく描こうと工夫した。学校で賞をもらえてうれしい」と喜んだ。

 

新地校長は「島では使われなくなった自動車が放置されている様子も見掛ける。児童らは学習とつなげて意識し環境について考えることができたのでは」と話した。

 

同センターは離島で廃棄される自動車の運搬費を補助する「自動車リサイクル離島対策支援事業」も実施しており、瀬戸内町は2005年から同事業を活用。加計呂麻島・請島・与路島からの海上輸送料金の8割を補助金として交付している。

 

町担当者によると、請島における住民の自動車保有台数は30~40台。同事業には島内から例年1、2件の申請があるという。廃車は船で同町古仁屋に運ばれた後、奄美市名瀬の業者に引き取られて解体、リサイクルされる。