動物のロードキル防止を 空港に立体看板を設置 徳之島町

2022年04月15日

社会・経済 

徳之島町が空港到着口に設置した立体看板(提供写真)

徳之島町は8日、徳之島空港=天城町浅間=の到着口に野生動物のロードキル(交通事故死)防止を呼び掛ける立体看板を設置した。製作費99万円は徳之島町へ寄せられた使途指定のふるさと納税を活用。担当者は「島民だけでなく空路で徳之島を訪れる人たちへも協力を呼び掛け、ロードキルゼロを目指したい」と効果に期待している。

 

看板は高さ120㌢。町ふるさと納税のマスコットキャラクターのアマミノクロウサギで頭には町花のオオハマボウの髪飾りをあしらった。ふるさと納税を活用する使途指定型のクラウドファンディング(GCF)で「本気で交通事故をゼロへ!アマミノクロウサギを守る」と銘打って寄付を募ったところ、目標金額205万円を超える262万5000円が寄せられた。

 

町は前年度はロードキル多発地点を重点に看板11基、約30カ所反射材を設置して対策に取り組んできたが、キャラクターを模した立体看板は今回が初めて。町担当者は「従来の看板と違い子どもたちに見てもらえるのでは。徳之島には貴重な野生動物がすんでいることを知ってもらい、運転に注意するきっかけになれば」と期待した。

町によると前年のクロウサギのロードキルは17件で、今年は3月末までに3件発生しているという。