群島内高校で卒業式 660人が学びや巣立つ コロナ禍経て成長

2024年03月02日

子ども・教育

代表で卒業証書を受け取る大島北高校の生徒=1日、奄美市笠利町

奄美群島の定時制を含む高校8校で1日、2023年度の卒業式があった。2月21日に式を挙行した県立与論高校を含め、今年度は群島内で計660人が卒業。新型コロナ禍で入学し、さまざまな制限を経験しながらもたくましく成長した3年生が学びやを巣立った。

 

奄美市笠利町の県立大島北高校(松本勇二校長)では、第55回卒業式を同校体育館で行った。保護者や在校生、教職員らに見守られながら2学科(普通、情報処理)の3年生27人が入場。卒業生は名前が読み上げられると力強く返事をして起立し、各クラスの代表生徒が壇上で卒業証書を受け取った。

 

松本校長は式辞で「一人一人が主役となり、互いを認め合いながら友情を育む姿が随所に見られた。感謝の気持ちとつながりを大事にして北高を巣立ってほしい。幸多き人生を築くことを願っている」と激励。

 

在校生代表の送辞では、生徒会役員の山田碧士さん(情報処理科2年)が「目標となる姿に憧れ、背中を追いかけてきた。先輩方のように夢に真っすぐ突き進めるよう努力したい」と思いを伝えた。

 

卒業生代表の當順一郎さん(情報処理科)は答辞で「クラスの垣根を越えて仲良く助け合い、協力してきた」と学校生活や行事の思い出を振り返った。在校生に向けては「ますます活気のある学校にできるよう自分や仲間を信じて頑張って」と呼び掛け、お世話になった教職員や保護者への感謝も述べた。

 

このほか卒業生保護者代表による歌のサプライズもあり、新たな一歩を踏み出す卒業生たちの門出を祝福した。