角川さん(北中)が法務大臣賞 社会を明るくする運動作文

2023年12月21日

子ども・教育

社会を明るくする運動の作文コンテストで法務大臣賞を受賞する北中の角川凛さん=20日、天城町

法務省が主唱する第73回社会を明るくする運動の作文コンテストで、天城町立北中2年の角川凜さんの作品「明るい社会にするために」が法務大臣賞(最優秀賞)に選ばれた。角川さんは1年時に東京から天城町に移住。20日、南海日日新聞の取材に「受賞を聞いたときは信じられなくて驚いた。東京にいる祖母に喜んでもらいたい」と答えた。発表は15日付。表彰式は22日、法務省である。

 

社会を明るくする運動は「犯罪や非行のない安全で安心な明るい地域社会を築く」目的。作文コンテストは次代を担う小中学生に、運動への理解を深めてもらう目的で、1993年に始まり、31回目。今年は全国から30万6032点(小学生12万7880点、中学生17万8422点)の応募があった。法務大臣賞は小、中で各1点。

 

角川さんは、ある小説の言葉を冒頭に置き「この本にあるような悲しい現実は、どのようにしたら断ち切れるのでしょうか」と自問。今の自分なりの答えとして「再犯を減らし明るい社会にするためには、人とのつながりを大切にし、また同時に自分の本当の気持ちを打ち明けられる場所の存在が人の心を救っていくのだと思います」と記した。

 

角川さんが引用した小説「十五歳のテロリスト」(松村涼哉著、Kadokawa)は1年時に読んだ作品。取材に対し「移住して東京と違った地域のつながりの濃さを感じた体験を作文に書いた。本や映画などを引用したが、引用箇所に込められた意味を間違いなく伝えられるように気を付けた」とも語った。

 

コンテストの県審査では、奄美関係で徳之島町立亀徳小3年、保日桜莉さんの「わたしの町づくり」が南日本新聞社賞に選出された。

(法務大臣賞作品は法務省ホームページで閲覧できます。本紙は22日付7面に全文掲載します)