遊び道具、作って体験  奄美手塾師会の子ども講習

2019年05月28日

子ども・教育

紙てっぽうに夢中の講習会参加者=26日、奄美市名瀬

紙てっぽうに夢中の講習会参加者=26日、奄美市名瀬

 奄美手熟師会(泉幸二会長)の子ども講習会が26日、奄美市名瀬の奄美博物館で開講した。2019年度は奄美大島の13家族が登録し、月1、2回のペースで木工や陶芸、島唄、昔遊びなどを体験する。初回は9家族27人が参加。陶芸家の池波陶柳(本名・池淳一)さんを講師招き、紙てっぽう遊びを楽しんだ。

 

 同会は奄美大島在住の技能者らの交流を目的に発足。ものづくりの良さと技術や島の伝統を伝える講習会を20年以上続けている。

 

 開講式で泉会長(代読)は「手熟師会はいろんな技術を持った会員がいる。時間が許す限り大いに親子で楽しんで」と呼び掛けた。

 

 紙てっぽうは、濡らして絞った新聞紙などの弾を竹筒に詰め、空気圧で飛ばして遊ぶおもちゃ。竹は壊れた釣りざおなどで代用できる。今回は弾にトイレットペーパーを使用した。

 

 竹の長さや太さ、弾の詰め方にはこつがあるため、子どもも大人も試行錯誤しながら活動を楽しんでいた。

 

 龍郷小3年の内野歩さん(9)と同2年の妹の灯さん(7)は「弾を飛ばすのが難しかった。初めて使ったのこぎりは指を切りそうで怖かったけど、楽しかった」と笑顔。母親の正子さん(46)は「昔遊びなどはなかなか自分でも教えられない。手を使っていろんなことを学んでほしい」と話していた。