4年ぶりに書き初め大会 未就学児から高校生まで参加 天城町

2023年01月09日

子ども・教育

力強い筆運びで「癸卯」の文字を書き上げる天城町天結書道会のメンバー=8日、天城町防災センター

天城町天結書道会主催の書き初め大会が8日、町防災センターで開かれた。同町での書き初め大会開催は4年ぶりで、同会の主催では初めて。未就学児から高校生まで54人が参加し、真剣な表情で筆を握って課題の書を書き上げたほか、主催者による書道パフォーマンスもあった。

 

同町の書き初め大会は新型コロナウイルス感染拡大などの影響で主催団体が解散して中断していたが、島内で書道教室を主宰する作弘美さん(59)が「地域全体で子どもたちを育てるためのイベントを」と呼び掛け、自身が代表を務める天城町天結書道会の主催で4年ぶりに開いた。

 

着物姿にたすき掛けで課題の「まつ」を書き上げた吉垣こなつさん(兼久小2年)は「書道を習っているけど、書き初め大会は初めて。着物だと少し動きにくくて緊張もしたけど楽しく書けた」と笑顔で話した。

 

書道パフォーマンスでは、作さんの教え子3人が巨大な筆を用いて、今年の十干十二支(じっかんじゅうにし)の「癸卯(みずのとう)」を力強い筆運びで書き上げた。

 

書き初め大会は1月第2日曜の恒例行事として継続する予定。作さんは「デジタル化が進み、文字を書く機会が減っているが、新年を迎え、心機一転して書き初めで集中力を養ってほしい」と語り、「書に限らず、子どもたちが個性を輝かせられる場を提供できる地域でありたい」と話した。

 

大会成績は後日掲載。