WBCのメダルに歓喜 近藤選手の父・義男さんが来校 天城町・岡前小与名間分校

2024年01月18日

子ども・教育

WBCのメダルと大谷翔平選手から贈られたグローブを身につけた児童(右)と義男さん=17日、天城町

6日から天城町内で自主トレを行っているプロ野球福岡ソフトバンクホークスの近藤健介選手(30)の父・義男さん(64)が17日、同町の岡前小学校与名間分校(猪俣雅士校長)を訪れ、講話した。義男さんは昨年3月のワールド・ベースボール・クラシック(WBC)で近藤選手が勝ち取った優勝メダルを持参。小規模校で学ぶ児童10人に、楽しみながらさまざまなことを経験する大切さを伝えた。

 

義男さんは元中学校教諭で、千葉県小中体連野球専門委員長や日本中体連野球競技部長などを歴任。現在はU│15侍ジャパン軟式編成委員長、日本中学校野球連盟専務理事を務める。近藤選手が2018年から町内で自主トレを行っていることが縁で、毎年、町内の小中学校を訪問している。同分校への来校は初めて。

 

講話では、野球以外にも水泳やテニス、剣道などさまざまな種目を経験させた近藤選手の幼少期を紹介。「外で遊ぶのが大好きで料理も好きだった。小学生時代は楽しみながらいろいろな事を体験することが大切」と助言した。

 

また、同小にはWBCで活躍した大リーガー、大谷翔平選手(29)から全国の小学校へプレゼントされたグローブが年明けに届いた。児童らは〝大谷グローブ〟と義男さんが持参したWBCのメダルを身につけて誇らしげな笑顔を見せた。

 

地域の野球スポーツ少年団に入っている4年生の豊島竜愛君は「テレビで見たWBCのメダルを実際に触ることができてうれしい。近藤選手のバットコントロールは憧れ。僕もしっかり練習して、今年はレギュラーを目指したい」と目を輝かせた。

 

教員として複式学級を受け持ったことがあるという義男さんは「与名間分校の子どもたちを見ると、伸び伸びと自分らしく学んでいるのが分かる。学校は地域の文化の拠点。これからも小規模校を大切にしてほしい」と目を細めた。