復帰の歴史を知って　教材用リーフレット作成　県大島教育事務所

県大島教育事務所は奄美群島の日本復帰の歴史や１２月２５日の「日本復帰記念の日」を周知しようと、教材用リーフレットを作成した。電子版を群島内の各小、中学校に配布し、主に社会科の授業などで活用する。リーフレットは同事務所のホームページで閲覧できる＝ＱＲコード。

 

この取り組みは、授業モデルや教材を教員らが開発する「コアティーチャーネットワークプロジェクト」の一環。大島教育事務所では、社会科の教員や行政関係者らで構成する同プロジェクト社会科部会が中心となり、リーフレットの内容やデザインを考案した。

 

リーフレットは「小学校用」「中学校・一般用」があり各２ページ。奄美と本土が切り離された経緯や米軍統治下の島民の暮らし、復帰運動の高まりなどについて時系列にまとめた。補助教材として復帰関連の映像資料も２種類作成した。

 

同事務所の阿久根崇指導主事は「地域の歴史を知って先人の思いを引き継ぎ、それを現代社会にどう生かしていけるのか、児童生徒たちに考えてもらうきっかけになれば」と話した。

リーフレットは県内の全小、中学校にも配布される予定。