新町議の顔ぶれ決まる トップ当選はいずれも新人 投票率、3町で過去最低 奄美4町

2024年08月26日

政治・行政

任期満了に伴う奄美群島3島4町(龍郷、和泊、知名、与論)の町議会議員選挙は25日、投票が行われた。即日開票の結果、新たに44人の顔ぶれが決まった。当選者の内訳は現職28人、新人13人、元職3人。トップ当選を飾ったのはいずれも新人で、知名町では町制施行後初の女性議員が誕生した。龍郷、和泊、知名の3町では投票率が過去最低だった前回(2020年)を下回り、少なくとも過去50年間の町議選で初めて70%台となった。

 

龍郷(定数10)は12人、和泊(同12)は14人、知名(同)は13人、与論(同10人)は14人が立候補し、定数44に対して53人が選挙戦に挑んだ。内訳は現職34人、新人16人、元職3人。党派別では公明、参政が各1人、他は無所属だった。女性候補は6人(和泊3人、龍郷、知名、与論が各1人)。

 

今回は子育て支援や教育環境の整備、障がい者や高齢者に対する福祉の充実、農業振興などを政策に掲げる候補者が多かった。環境保全や防災対策の充実、財政悪化を見据えた稼ぐ力の向上などを訴える候補者もみられた。

 

龍郷は現職9人に新人3人が挑む構図となった。現職8人が議席を守り、新人2人が初陣を飾った。

 

和泊は現職8人と新人3人が議席を獲得し、元職1人が返り咲きを果たした。

少数激戦となった知名は現職7人が議席を守り、新人5人が当選。現職1人が涙をのんだ。

与論は現職、新人、元職の14人が激戦を繰り広げた。現職5人、新人3人、元職2人が当選を果たした。

 

投票率は龍郷が76・69%、和泊が77・69%、知名が77・29%、与論が82・13%。

 

前回に比べて、龍郷は4・44ポイント、和泊は2・79ポイント、知名は4・94ポイントそれぞれ低下。与論は1・48ポイント上がった。