節目祝い1千人参加 町制60周年で記念式典 与論町

2023年04月25日

政治・行政

町内外から多数の関係者が訪れ町制60周年の節目を祝った記念式典=23日、与論町の砂美地来館

与論町の町制施行60周年記念式典と祝賀会が23日、同町砂美地来館で開かれた。町内外から約1000人が参加。1963(昭和38)年1月1日にスタートした町制の節目を祝うとともに、現在、2020年に策定した第6次振興計画に基づき地域振興に取り組んでいる同町のさらなる発展に向け決意を新たにした。

 

記念式典で実行委員長の山元宗町長は、生活インフラや港湾、空港の整備建設、商工観光業の振興、教育や医療福祉環境の充実などへの官民一体で取り組んできた歴史を報告。「先人の努力に敬意を表し、今後も美しい自然環境や固有の生活文化を守って次代へつないでいく。今を生きる私たちが立場や世代を超えて連帯し、力を合わせてチャレンジしていく」と、地域が一丸となった町制発展への誓いを新たにした。

 

式典には塩田康一知事、保岡宏武衆院議員、奄美群島の首長らに加え、同町と姉妹盟約を締結している長崎県島原市の松本政博市長、沖縄県国頭村の知花靖村長、錦江町の新田敏郎町長も来賓として出席。

 

来賓あいさつで、塩田知事は「与論町は課題解決のために総力を尽くしている。県も緊密に連携し、全力で施策に取り組む」と述べ、町の発展に期待。功労者表彰では53人に表彰状、28個人・団体に感謝状が贈られた。

 

式典に先立ち、与論中学校と与論高校の吹奏楽部が陸上自衛隊国分駐屯地第12普通科音楽部と合同演奏を披露。重量挙げ選手としてオリンピック三連覇を達成した東京国際大学特命教授の三宅義信さんが「オリンピックにかけた人生」と題して記念講演した。

 

式典終了後の祝賀会では国内各地の郷友会関係者による舞踊や歌手の三沢あけみさんの歌謡ステージなどが繰り広げられ「町制の還暦」をにぎやかに祝った。

 

会場には今年2~3月に首都圏の鉄道路線で運行されたPR電車「ヨロン号」の展示コーナーも設置。東京都の高校生が製作した「ヨロン号」の鉄道模型も走行し、来場者が記念撮影をする姿も見られた。