「ゆずり葉の郷」全国表彰 倫理研究所
2018年12月30日
地域
一般社団法人倫理研究所(東京都)は10日、社会貢献した団体を表彰する「第22回地球倫理推進賞」に奄美市名瀬のNPO法人奄美青少年支援センター「ゆずり葉の郷」(三浦一広所長、職員13人)を選んだ。ゆずり葉の郷が関わった「少年警護隊」などの活動が評価された。三浦所長(63)は「利用者や職員の励みになる」と受賞を喜んだ。
同賞は文部科学省や産経新聞社、全国民間放送ラジオ局37社が後援する。国際と国内活動の2部門で、各1団体を選出する。ゆずり葉の郷は、24団体が応募した国内活動部門での受賞となった。
ゆずり葉の郷は2000年に民間団体として発足。01年にNPO法人の認証を受けた。主に小学~未成年を対象に就学や就労、自立支援に取り組む。奄美市内で自立援助ホーム2カ所も運営し、12月26日現在、15~20歳の男女14人が利用している。
奄美市の未成年を中心に有志約70人が04年、ゆずり葉の郷を事務局に「少年警護隊」を設立。防犯パトロールや地域の美化活動に取り組み、06年には第3回全国防犯大賞(全国保険協会)防犯努力賞を受賞した。
三浦所長は「『命がけの信、この子らに届け』を胸にこれからも活動を続けたい」と語った。
地球倫理推進賞の贈呈式は19年3月29日、東京都のホテルである。受賞団体には最高賞の文部科学大臣賞と賞金も贈られる。