チームで「心」磨いて 迫田さおりさんが講演 徳之島地区保育連合会

2025年05月20日

地域

日本の代表選手になった経験から学んだことを語る迫田さおりさん=18日、徳之島町生涯学習センター

【徳之島総局】徳之島地区保育連合会(会長・蔀英良いせん保育園長、会員166人)の2025年度総会と研修会が18日、徳之島町亀津の同町生涯学習センターで開かれた。鹿児島県出身で女子バレーボール元日本代表の迫田さおりさん(37)が講師として登壇し、「『心』を磨いてくれた人たちとの出会い~想いを積み重ねた先に…~」と題して講演した。

 

迫田さんは小学生の頃からバレーボールを始め、2006年に実業団入り。12年のロンドン五輪では銅メダル獲得に貢献し、16年のリオデジャネイロ五輪にも出場。17年に現役を退いた。今年2月、鹿児島市で開催された県保育連合会で講演した縁で徳之島にも招かれた。

 

講演では自身の経験から「頑張っていたら必ず見てくれている人がいる」と訴え掛け、「私は日本のトップチームで心を磨いた。一緒に取り組んでくれる仲間がいたことで一人では見ることができなかった世界を知った。大切なのは心」と伝えた。

 

聴講した女子バレーボール部の生徒は「けがをして試合に出られない時の気持ちはどうやって高めたらいいか」と質問。迫田さんは「悔しい気持ちを認めた上で、チームのためにできることをすれば、言葉にしなくても皆に伝わる。目に見える1点にならなくても『見えない1点』に必ずつながる。そんな1点の取り方を探してみて」とアドバイスした。