波之上が屋久島初寄港 奄美の視察団、歓迎受ける 島内巡り先進事例学ぶ
2018年03月06日
地域
鹿児島と奄美、沖縄を結ぶマルエーフェリー(本社奄美市名瀬)の定期船「フェリー波之上」の上り便が5日、屋久島町の宮之浦港に初寄港した。奄美の観光、行政関係者ら約20人が下船。自然散策地や学習施設を訪ね、屋久島の先進事例を学んだ。
波之上は4日午後9時20分に名瀬港を出発し、5日午前4時40分に宮之浦港に到着した。屋久島町の観光関係者約40人がセレモニーを開き、奄美からの視察団を歓迎した。
一行は雨の中、スギの巨木が間近で見られる白谷雲水峡を皮切りに千尋の滝、ウミガメの産卵地として知られる永田いなか浜など自然豊かな観光スポットを回った。屋久島環境文化村センターを見学して島の歴史や文化への理解を深めた。
町が入山協力金を昨年3月に導入し、山岳トイレの管理費や登山道の補修費など環境保全と安全対策に役立てる取り組みも学んだ。
喜界島観光物産協会の上園田慶太会長は「スケールの大きな森に圧倒された。奄美とは違った魅力がある」、瀬戸内町商工観光課の佐々木秀作さんは「自然に親しめる環境だけでなく、学習施設も充実している。参考にしたい」と話した。
最終日の6日は住民が集落を案内する里めぐりツアーに参加する。