道の駅「とくのしま」新設へ 奄美2カ所目、24年度開業 徳之島町
2024年02月17日
地域
国土交通省は16日、新たな「道の駅」として、徳之島町花徳の「とくのしま」など4県4施設を登録すると発表した。奄美群島では奄美市住用町の国道58号線沿いにある「奄美大島住用」(黒潮の森マングローブパーク)に続き2カ所目。道の駅「とくのしま」は徳之島の食や伝統文化を体験できる施設のほか、環境省が整備を進める世界遺産センターの併設も予定しており、観光や文化体験の一大拠点の役割が期待される。今回登録が決まった4施設は2024年度に順次オープンする予定。
「道の駅」は市町村などからの申請に基づき、無料で24時間利用できることや、十分な収容力がある駐車場など、要件を満たすものを「道の駅」として登録している。今回登録されたほかの施設は「十和田湖」(秋田県小坂町)、「八千穂高原」(長野県佐久穂町)、「秘境の郷いずみ」(熊本県八代市)の3施設。全国の施設総数は1213となる。
道の駅「とくのしま」は徳之島町花徳と天城町を結ぶ県道伊仙亀津徳之島空港線沿いに、県と徳之島町が連携して整備する。敷地面積は6832平方メートル。情報提供・休憩施設のほか、物販・飲食施設、観光案内所、イベント広場、駐車場などの機能を備え、環境省が整備を進めている世界遺産センターも併設する。
国交省は道の駅「とくのしま」の特徴について▽景勝地や観光地へのアクセスを生かした地域の玄関口▽伝統文化体験の提供、農水産物、特産品の直売によって島を伝える▽世界遺産センターとの連携や地域イベントでの交流により、豊かな自然や温かい島の人々に触れ心を育む│としている。
高岡秀規徳之島町長は道の駅「とくのしま」について、年末ごろの供用開始に意欲を示し「観光、伝統文化体験の拠点として期待がかかるとともに、有事の際には防災面においても重要な施設。先進地視察が来るような道の駅を活用した地域づくりに取り組みたい」と話した。