「プレーで伊仙町を元気に」 鹿児島UFC主将、2世の広瀬さん ふるさと大使に就任

2022年12月14日

地域

大久保明町長(左)にサイン入りユニホームをプレゼントする広瀬さん=13日、伊仙町役場

【徳之島総局】サッカーJ3の鹿児島ユナイテッドFCで主将を務める広瀬健太さん(30)への伊仙町ふるさと大使委嘱状交付式が13日、同町役場であった。大使第1号として大久保明町長から委嘱状を手渡された広瀬さんは「伊仙町を元気にできるような活躍を見せ、来季はJ2昇格を果たしたい」と飛躍を誓った。

 

広瀬さんは埼玉県川口市出身。浦和レッズアカデミー、浦和ユース、日本体育大学を経て2015年に湘南ベルマーレに入団。21年に鹿児島ユナイテッドFCに移籍し、ディフェンダー、主将としてチームをけん引した。J2昇格は逃したが、J3のベストイレブンに選出された。父親の彰夫さんが伊仙町出身であることが縁で、今年8月に大使に就任した。任期は24年8月2日までの2年間。

 

広瀬さんは認定書への返礼として、サイン入りのユニホームと自身のプレー写真を大久保町長へプレゼント。大久保町長は「ほーらい館という施設にはプールやトレーニング施設もある。自主トレーニングなどで活用してほしい」と期待を込めた。

 

7年ぶりに来島したという広瀬さんは「30歳になり選手としてプレーできる時間も限られる中、父の故郷である鹿児島でプレーできることに感謝している。今まで5チームを渡ってきたが鹿児島のサポーターの熱量と一体感が一番すごい」と話し、「今年の悔しさを忘れず来季こそはJ2昇格を果たしてサポーターとともに喜びたい」と話した。

 

同日夕には地元のスポーツ少年団と交流した広瀬さん。徳之島のサッカー少年らへ向け「サッカーができるということはとても恵まれていること。プレーできる環境を支えてくれる家族への感謝を忘れずに思い切りサッカーを楽しんで」とエールを送った。