「感動をありがとう」 大島高校でライブ観戦

2022年07月25日

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高校野球鹿児島大会決勝・鹿実戦の九回、大島の反撃に沸く生徒ら=24日、奄美市名瀬の大島高校

大島高校野球部が全国高校野球選手権鹿児島大会の決勝に臨んだ24日、奄美市名瀬の同校和親館には夏休み期間中の生徒と教諭らが集まり、球場で奮闘するナインに声援を送った。生徒らはライブ配信をスクリーンに映し出して観戦。劣勢の大島が最終回に見せた粘りの反撃に会場は大いに盛り上がり、生徒らは「大高らしい粘り強さだった」「感動をありがとう」と大島ナインの健闘をたたえた。

 

合同応援は学校側の呼び掛けで実施。夏の大会初の決勝に臨んだ大島を応援しようと、約60人が集った。

 

スクリーンの前の生徒たちは固く手を握り締め、食い入るように試合を観戦。3点を追う九回、青木蓮選手の2点適時打で1点差に詰め寄ると、校内の応援団も息を吹き返したように活気づいた。生徒らはこぶしを突き上げて喜び、メガホンを打ち鳴らして球場へエールを送った。

 

1年生の亀山美晴さん(16)は「最後まで諦めず、みんなの期待に応えてくれた。感動をありがとう、お疲れさまでしたと伝えたい」と感激した様子で話した。

 

エースの大野稼頭央選手と同じ龍郷町戸口出身の山口來徒さん(15)は、「大高らしい粘り強い試合だった。(大野選手のように)自分もバレー部として大きな舞台に立てるよう頑張りたい」と語った。

 

生徒らとともにナインにエールを送り続けた肥後雄二教頭は「プレッシャーもあったと思うが、大高らしさを見せた試合だった。慣れない土地で体調管理などに気を使う中、よく頑張ってくれた」と選手らをねぎらった。