「星の園」増改修工事完了 関係者出席し落成式 個室増築など環境整備 龍郷町

2022年05月29日

地域

増改修工事を終えた障がい者支援施設「星の園」

龍郷町赤尾木の障がい者支援施設「星の園」の増改修工事が完了し、同施設で28日、落成式が開かれた。施設を運営する社会福祉法人「愛誠会」や町、入所者家族、施工業者など関係者らが出席。改修による施設の機能充実と、障がい者福祉のサービス向上に期待した。

 

星の園は、1980年に奄美群島初の身体障がい者療養施設として開設された。リハビリや介護などのサービスを展開しており、現在の入所者は70人。増改修は施設の老朽化や地域のニーズ変化に伴うもので、昨年2月に着工し、今年4月に完成した。

 

新施設は鉄筋コンクリート造平屋建て(建物面積約3988平方メートル)。個室、個別の浴室の増築を行い、食堂を南向きに設置した。空気を循環させて湿度や気圧を一定に保つシステムを備え、感染対策として施設を短期・通所型と長期利用に分ける設備を整えた。

関係者が完成を祝った落成式=28日、龍郷町

式典では同施設の園長も務める愛誠会の竪山清一郎副理事長が「増改修した施設でゆったりと快適に過ごしてもらえたら。今後も利用者や地域の需要に応えられるようまい進していく」と語った。

感染対策として施設見学は中止され、ビデオ映像を通じて完成した施設内を出席者に紹介した。