こどもの日に笑顔、歓声 「制限なし」も、警戒しつつ 奄美大島

2022年05月06日

地域

子どもたちの笑顔があふれたイベント会場=5日、奄美市笠利町の県奄美パーク

「こどもの日」の5日、奄美大島各地で親子連れを対象にしたさまざまな催しが開かれた。新型コロナウイルスによる緊急事態宣言など行動制限のないゴールデンウイーク(GW)は3年ぶりとあって、各イベント会場ではステージショーや工作を楽しむ子どもたちの笑顔がはじけた。一方、保護者らからは「まだ島外、県外への旅行には抵抗がある」「今後もマスクをして警戒を続けたい」という声も聞かれた。

 

奄美市笠利町の県奄美パークでは地元の児童生徒らによるステージ発表などのイベントがあり、親子連れでにぎわった。孫らと訪れた笠利町の福美佐代さん(64)は「東京から家族が帰省し、久しぶりににぎやかに過ごした。孫たちに楽しい思い出を作ってあげたい」と笑顔を見せた。

 

同市名瀬で別のイベントに参加した名瀬の里美加砂さん(46)は、「去年、おととしは何もできなかったので、今年は公園に連れて行ったり催し物を探して親子で楽しんだり。マスクをして、なるべく屋外でのイベントや密にならない場所を選んでいる」と話した。

 

GW中に家族で大和村へキャンプに出掛けたという笠利町の中村奈美樹さん(37)は、「ずっとコロナに制限される生活だった。森の中で久しぶりに解放感を味わい、子どもたちとたくさん笑い合ってリフレッシュできた」とほほ笑んだ。一方、「マスクや消毒をしていても人が集まる場所などはまだ心配がある。早く元の生活に戻りたい」と不安ものぞかせた。

 

奄美大島の警戒レベルは5日現在、5段階中「4」。奄美市、大和村、宇検村、瀬戸内町、龍郷町の島内5市町村は共同で、引き続き新型コロナウイルスに対する警戒を緩めず、感染防止対策を徹底するよう呼び掛けている。