ポイントためて健康づくり 奄美市

2018年08月15日

地域

健康づくりポイントカードの活用を呼び掛ける市担当者=14日、奄美市名瀬

健康づくりポイントカードの活用を呼び掛ける市担当者=14日、奄美市名瀬

 奄美市は2018年度、市の特定健診や健康教室などの参加実績を地域商品券に交換できる「健康づくりポイント事業」をスタートさせた。対象は40~64歳の市民。これまで実施してきた県の「高齢者元気度アップ・ポイント事業」(65歳以上対象)に連動させる形で展開する。早世率の高さが課題となっている中高年層も巻き込みながら、健康づくりの機運醸成を目指す。

 

 同市の16年度特定健診受診率は36・7%。制度が始まった08年度以降で過去最高だが、県平均に届かず、県内市町村でもワースト5位にとどまった。

 

 年代別でみると40代(18・1~24・7%)の低さが目立つ。この層をターゲットに受診率向上を目指そうと、国保年金と健康増進両課が連携し健康づくりポイント事業を導入した。

 

 具体的には特定健診(病院も対象)、各種検診、健康づくり教室や研修会、献血など対象事業の参加実績に応じてポイントを加算する。10個たまるごとにプレミアム付き商品券「ほーらしゃ券」千円分と交換できる。

 

 年間上限は2千円分。交換は12月ごろを予定している。

 

 5月の女性がん検診ではポイントカード約1700枚を発行した。現在はミニ人間ドック検診がスタートしており、担当者は「昨年度から夜間検診(8月21日)を導入した。カードも活用しながら健康づくりに目を向けるきっかけにしてほしい」と呼び掛けた。