今年こそコロナ収束を 「大祓式」無病息災祈る 奄美市名瀬の高千穂神社

2022年07月02日

地域

大祓式で茅の輪をくぐる参加者=6月30日、奄美市名瀬の高千穂神社

奄美市名瀬の高千穂神社(黒木正和宮司)で6月30日、半年間の罪やけがれを払い清め、心身の健康を祈願する「大祓(おおはらえ)式」があった。家族連れなど約60人が参加。境内に設置された「茅(ち)の輪」をくぐって無病息災を祈った。

 

大祓は全国の神社で6月と12月に行われ、6月は「夏越(なごし)の祓」とも呼ばれる。参加者は人形をかたどった紙にけがれを移して身を清めた後、直径2㍍の茅の輪を8の字に「蘇民将来」と唱えながら3回くぐった。

 

市内から初めて参加した医療従事者の女性(31)は「自分の厄払いとみんなの健康と幸せを祈った。今年こそコロナが収束してほしい」と願いを込めた。

 

黒木宮司(80)は「六月灯祭も3年連続で中止となった。新型コロナだけでなく、戦争や気候変動、災害、物価高など大変な世の中だが、みんなで力を合わせて頑張り、神様に守ってもらいたい」と話した。

 

茅の輪は6月30日から1週間ほど設けられ、誰でもくぐることができる。