奄美の事業者の発展に 中小企業の支援で協定 振興開発基金と産業支援センター

2022年07月02日

社会・経済 

連携協定を結んだ本田理事長(左)と木場理事長=1日、奄美市名瀬

独立行政法人奄美群島振興開発基金(奄美市名瀬、本田勝規理事長)と公益財団法人かごしま産業支援センター(鹿児島市、木場信人理事長)は1日、中小企業支援など業務連携・協力に関する協定を結んだ。情報共有と連携強化によって経営改善化や商品開発、販路開拓など奄美地域の中小企業への支援を充実させ、地域経済の活性化を目指す。

 

かごしま産業支援センターは地域産業の振興を目的に、起業支援や経営相談、専門家の派遣などを行っている。中小企業庁が各県に設置する「よろず支援拠点」事業も担っており、流通や広告、IT活用などさまざまな専門知識と技術を持つ経営者ら22人が在籍、県内各地で無料相談を展開している。

 

協定の内容は、中小企業支援施策の積極的な活用と紹介、よろず支援拠点による中小企業の課題解決支援、各種セミナーの実施協力、職員の相互派遣など。

 

同振興開発基金であった締結式で本田理事長は「産業支援センターのノウハウ、専門性を活用させてもらい、奄美の事業者の発展につなげたい」と期待。

 

木場理事長は「奄美の事業者の実情に詳しい振興開発基金との連携を密にし、より適切なサービスを提供していく」と語った。