友人との再会に涙 地元名音の施設を訪れ交流 大和の園の入所者
2025年05月08日
地域

特別養護老人ホーム「大和の園」の入所者が地元の友人らとの再会を喜んだ交流会=3日、大和村名音の名音てぃだの会(提供写真)
大和村戸円の特別養護老人ホーム「大和の園」の入所者5人が3日、同村名音にある地域支え合いグループ「名音(のん)てぃだの会」(重野弘乃代表)のサロンを訪れた。同集落は入所者の地元。5人は友人や名音てぃだの会メンバー約15人と久しぶりの再会を果たし、涙を流して喜んだ。
5人はかつてサロンに常連として通っていたが、施設入所後は地域との交流がほとんどなかったことから、重野さんと世話役4人の女性メンバーが「逆デイサービス」を発案。「施設へ入所しても地域の友人たちとなじみの場所で交流ができないか」と以前から抱いていた思いが、大和の園の協力もあって実現した。
交流会で涙を流して喜ぶ入所者の姿に重野さんは「このサロンは入所者の皆さんにとって懐かしいゆらい場だったと思う。自分のシマ(集落)は何ものにも代え難い安らぐ居場所」と語った。同行した大和の園の職員は「入所者の皆さんの普段とは違う生き生きとした様子を見てうれしくなった。今後もこのような発案があれば協力したい」と話していた。